みんなが気になるQ&A
姿勢が悪いと成長によくないって本当?

結論からいえば、姿勢と身長の伸びには医学的な根拠はまるでありません。姿勢がよくないからといって、背丈の伸びが止まってしまうなどということはないのです。
とはいえ、確かにいつも背中が丸まった猫背になっているような人は、実際より身長が低く見えてしまうというのは事実。その反対に、姿勢がよければ、身長が高く見えるのは間違いありません。他人から、少しでも背が高い人のように思われたいのなら、いつも背筋を伸ばして姿勢を整えるような習慣をつけるように心がけましょう。
プロテインを飲んでも大丈夫?

栄養素の補助に子どもにプロテインを飲ませるのはお勧めです。プロテインの正体はタンパク質です。実際、成長期の子ども向けに専用のプロテインも販売されています。内容は、大人向けよりタンパク質が控えめで、代わりに成長には必須のカルシウムとビタミンをバランスよく配合したものです。
ただし、プロテイン以上に必要なのは、栄養バランスの取れた1日3回の食事。育ち盛りの子どもにとって大事なのは、タンパク質だけではありません。いろいろな栄養を摂取できるようにするべきなのです。
やっぱり遺伝と関係があるの?
身長に対する遺伝子の影響度は25%程度といわれています。つまり残りの75%は後天的な要素でいくらでも変化するのです。そこで大切になるのが、食事、睡眠や運動といった生活習慣です。
子どもの身長は、生まれてからの1年と思春期に大きく伸びます。その際に効果的なのは質の高い睡眠、栄養たっぷりの食事、運動の3つです。それぞれのポイントは就寝直後2時間の熟睡、タンパク質+5大栄養素の摂取、翌日に疲労をあまり残さない程度の運動です。身長を伸ばすには、それらをバランスよく組み合わせることが最善な方法なのです。
「低身長症」ってなに?
我が子が同年代の友だちと比べて身長が低いと感じた場合、もしかしたら低身長症かもしれないと心配される方がいるかもしれません。
低身長症の割合は、同性同年齢で100人中20~30%といわれています。小学校2年生までの場合は、1年間で5~6cmも身長が伸びるのが平均的です。もし伸びが2年以上続けて4cm以下なら低身長症と判断されます。
その原因は大きく分けて遺伝や環境と病気の2つ。両親の背が低い、あるいは食事、睡眠、運動状況がたいへん劣った場合が遺伝・環境要因です。一方、病気の場合の原因はさまざま。脳の損傷や脳腫瘍などによる成長ホルモンの分泌不足、慢性甲状腺炎などの甲状腺ホルモンの不足などが知られています。
ただし、低身長症は原因に沿った治療によって改善が期待できます。もし、思い当たるものがあれば、早めにお医者さんに相談してみましょう。