子どもの成長を
サポートしてくれる成分

カルシウム

骨の成長を促す最も重要な栄養素がカルシウムです。骨は、それを壊す「破骨細胞」と、新しくしてくれる「骨芽細胞」の2種類によって、毎日生まれ変わっています。ただしカルシウムなしでは、「骨芽細胞」は骨を生成できないのです。また、カルシウムをよりよく吸収するには、一緒にビタミンDを摂るのも必要になります。

タンパク質

人の体内にあるタンパク質のなかでコラーゲンはおよそ3割ほどにも達します。その多くは軟骨細胞で、タンパク質は骨づくりの土台となり成長ホルモン分泌を促進する働きもしてくれるのです。12~14歳の成長期には、1日に男子で85g、女子70gのタンパク質が必要とされます。それを成人男性70g、女性55gと比べれば、意識的にタンパク質を摂取することが必要だという意味が理解できるでしょう。

身長が伸びるために不可欠な軟骨細胞を増やすためには、タンパク質に加えてカロリーを摂りましょう。ハンバーグ、ロースカツ、ミートソース、麻婆豆腐などの料理は、タンパク質が多く含まれるだけでなく、カロリー価も高いので特にお勧めできる食べ物です。

マグネシウム

マグネシウムは、骨をしなやかに強くしてくれる栄養素のミネラルとして知られています。カルシウムを体内に吸収する作用を促してくれますから、マグネシウムが不足してしまうと、骨づくり、骨吸収の両方が妨げられてしまいます。その結果、骨の成長が滞って身長の伸びに影響が出るばかりか、骨が折れやすい弱い体になってしまう危険性も出てきます。

ナッツ類や、大豆類、魚介類などに多く含まれますが、摂取しても一部しか体内に取り込まれません。そこでできるだけ多くの食材から摂ることを心がける必要があり、またスムーズな体内への吸収には、カルシウム2、マグネシウム1の割合の摂取が効果的です。

アルギニン

健やかな成長に欠かせない、たくさんの栄養素のなかで、最も注目されるものの1つがアルギニンです。その名前にはあまり馴染みがないかもしれませんが、タンパク質を構成しているアミノ酸の1種だといえば、人の体に欠かせない大切なものだということも納得できるはず。普通の食材では肉や魚、卵や大豆製品に多く含まれているので、知らず知らずの間に摂取されている栄養素なのです。

一部では「スーパーアミノ酸」とも呼ばれるアルギニンには、いくつもの効果が知られています。なかでも注目されるのが成長ホルモンの分泌促進です。ただし、その1日あたりの必要摂取量は「体重×0.1~0.12g」とされています。つまり、体重20~30kg程度の成長期の子どもの体内で活発的に働いてもらうためには、毎日2,000~4,000mgが必要です。ところが、食事だけでそれだけのアルギニンを摂るとするとカロリーオーバー。肥満の原因にもなりかねません。

実は大人は体内である程度のアルギニンを生成できます。一方、子どもにはその生成能力が弱く、食事などから意識的にアルギニンを摂らなければならないのです。ただし栄養過多になっては元も子もないのが問題でした。そこに応援サプリ活用の余地が出てきます。

ただし、あくまでもアルギニンの役割は成長ホルモン分泌をサポートすることです。その効果は十分な睡眠と毎日バランスの取れた食事、適度な運動と組み合わせてのものだということを忘れてはいけません。